PPCLIを使用したPSoC™ 3、PSoC™ 4、およびPSoC™ 5LP MCUのプログラミング
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Original KBA: Programming PSoC™ 3, PSoC™ 4, and PSoC™ 5LP MCUs using PPCLI – KBA232937
Version: **
PSoC™ プログラマーインストールディレクトリ(C:\Program Files (x86)\Cypress\Programmer\がデフォルト) のPSoC™プログラマーコマンドラインインターフェース(PPCLI)ツールは、PSoC™プログラマーツールの全ての機能にCLIアクセスを提供します。ツールは、コマンドプロンプトインスタンスで、またはデバイスのプログラミングを自動化する手段を提供するスクリプトを介して実行することができます。詳細は、PSoC™プログラマーコマンドラインインターフェースガイドを参照してください。
PPCLIツールは以下の方法で使用できます:
- スクリプトファイルを渡してPPCLIツールを実行
- PPCLIツールを実行
- コマンドプロンプトを使用してPPCLIツールを実行
これらのオプションは、以下の章で説明されています。
1. スクリプトファイルを渡してPPCLIツールを実行
図1に示すように、--runfileコマンドラインオプションを使用して.cli形式のスクリプトファイルをppcli.exeに渡すことができます。
以下のコマンドを使用してスクリプトを実行します:
ppcli.exe “--runfile <path_to_script>”
<path_to_script>はフォワードスラッシュ(/)を使用し、スペースや特殊文字は含まれていないことを確認してください。
図1. ppcli.exeにスクリプトファイルを渡す
図2. スクリプトファイル例
1.1 スクリプトファイを作成
PSoC™ 4 およびPSoC™ 3/5LP MCUの.cliスクリプト例がこの資料に添付されています。スクリプトは、サンプルアプリケーション(CY8CKIT-043 キット(PSoC™ 4 MCU)、およびCY8CKIT-059 キット(PSoC™ 5LP MCU) でのLED点滅プロジェクト))のhexファイルをプログラムするために使用できます。
以下の表は、サンプルスクリプトで使用されるコマンドの詳細を示します:
表1. 初期構成およびデバイス取り込みプロセス(PSoC™ 3、PSoC™、5LP、およびPSoC™ 4 MCUで共通)
PPCLI コマンド |
概要 |
OpenPort <port> <psoc_programmer_installation_directory> |
ポートを開きます。異なるPPCLIインスタンスでGetPortsコマンドを使用し、デバイスのポート文字列を入手します。
使用方法: OpenPort KitProg/1A06163201324400 "C:\Program Files (x86)\Cypress\Programmer\" |
HEX_ReadFile "C:/Path/to/example/hex/example.hex" |
デバイスにプログラムするhexファイルを読んでください。
hexファイルを置いた場所に応じてhexファイルの場所を変更してください。 hexファイルのパスを指定する場合、フォワードスラッシュ(/)を使用しているか確認してください。 |
SetAcquireMode "Reset"
|
デバイスをアクワイヤモードに設定してください。
アプリケーションによって、Power(パワーサイクルモードの場合)またはResetを使用してください。 |
SetProtocol 8 |
SWDプロトコルを設定します。ここで、「8」はSWDを示します。JTAGにしたい場合は、「1」を使用してください。 |
SetProtocolClock 152 |
プログラミングクロックを1.6MHzに設定してください。 |
SetProtocolConnector 1 |
コネクタを10ピンコネクタに設定してください。5ピンコネクタの場合は、「0」を使用してください。 |
SetPowerVoltage 3.3 |
プログラミング電圧を3.3Vに設定してください。 |
PowerOn |
デバイスに電源を供給してください。 |
DAP_Acquire |
デバイスを取得します。このコマンドがエラーを返す場合は、全てのプログラミングパラメータが正しく設定されていることを確認してください。 |
表2. デバイスをプログラミング(PSoC™ 3 およびPSoC™ 5LP MCUに対して)
コマンド |
概要 |
PSoC3_EraseAll |
すべてのflashおよびプロテクション設定を消去してください。 |
PSoC3_ProgramRowFromHex <array_ID> <row_ID> <ECC_option> |
hexファイルのデータを使用してflashアレイのアドレスされた行をプログラムしてください。
使用方法: PSoC3_ProgramRowFromHex 0x00 0 0x01 |
PSoC3_VerifyRowFromHex <array_ID> <row_ID> <ECC_option> |
hexファイルのデータを使用してアドレスされた行データを検証してください。
使用方法: |
PSoC3_ProtectAll |
Hexファイルからflashプロテクション設定を適用してください。 |
PSoC3_VerifyProtect |
すべてのflashアレイのプロテクション領域を検証してください。 |
表3. デバイスをプログラミング(PSoC™ 4 MCUに対して)
PPCLI コマンド |
|
概要 |
PSoC4_EraseAll |
|
すべてのflashおよびプロテクション設定を消去してください。 |
PSoC4_ProgramRowFromHex <row_ID> |
|
hexファイルのデータを使用してアドレスされたflashの行にプログラムしてください。
使用方法: Usage: |
PSoC4_VerifyRowFromHex <row_ID > |
|
hexファイルのデータを使用してアドレスされた行データを検証してください。
使用方法: Usage: |
PSoC4_ProtectAll |
|
hexファイルからflashプロテクション設定を適用してください。 |
PSoC4_VerifyProtect |
|
すべてのflashアレイのプロテクション領域を検証してください。 |
表4. ポートを閉じます(PSoC™ 3、PSoC™ 5LP、およびPSoC™ 4 MCUで共通)
PPCLI コマンド |
概要 |
DAP_ReleaseChip |
取得したデバイスをリリースします。 |
ClosePort |
開いたポートを閉じます。 |
Quit |
PPCLIアプリケーションを終了します。 |
スクリプトで使用されているコマンドの追加情報に関しては、PSoC™プログラマーコマンドラインインターフェース(CLI)ガイドを参照してください。
2. PPCLIツールを実行する
PPCLIツールを実行して、空のターミナルを開くことができます。PPCLIコマンドが成功した場合、ツールの出力は図3に示すように「OK」となります。
図3. コマンド実行が成功
コマンドが失敗した場合、図4に示すようにエラーが表示されます。
図4. エラーが発生したコマンドの実行
3. コマンドプロンプトを使用したPPCLIツールの実行
この方法は、推奨しません。PPCLIを実行するにはこの資料の初めに述べた方法を使用してください。
このオプションは、以下の理由により推奨しません。
- すべてのコマンドラインオプションは、ppcli.exeが実行される度に新しいインスタンスが生成されるため、一度に渡す必要があります。コマンドは前のインスタンスから継続されません。
- 引用付きコマンドは、図5に示すように認識されません。
図5. コマンドの引用/スペースはエラーとなります
この方法を使用する場合、以下を実施してください。
- PSoC™プログラマーイントールディレクトリでコマンドプロンプトを開きます。
- ppcli.exeコマンドを使用してPPCLIツールを実行します。
- 図6に示すように、コマンドラインオプションとしてPPCLIツールに直接渡すことによりコマンドを呼び出します。
図6. コマンドプロンプトを使用してppcliを実行する