Infineon製QSPI SEMPER™ FlashでWrite Enable Volatile (WRENV)コマンドを使う時 - KBA236241
Infineon製QSPI SEMPER™ フラッシュ デバイスは、以下の2つのコマントをサポートします
・Write Enable (WRENB 06h) コマンド
・Write Enable Volatile (WRENV 50h) コマンド
WRENBコマンドは、書き込み、プログラム、そして消去処理を有効にするために必要です。
WRENV コマンドは、Write Register (WRREG 01h) コマンドと共に使用し、揮発性ステータスおよびコンフィギュレーションレジスタに書き込む時のみ使用します。
揮発性ステータスおよびコンフィギュレーションレジスタを変更することにより、一般的な不揮発性ビットの書き込みサイクルを待たずにシステム構成およびメモリ保護スキームを素早く変更することが可能です。また揮発性レジスタへのアクセスは、不揮発性レジスタの耐久性に影響を与えません。
Write Any Register (WRARG 71h) コマンドを使用してレジスタを変更する場合、レジスタのアドレスが必要です。揮発性レジスタと不揮発性レジスタは異なるアドレスを持っているため、WRARG コマンドは、書き込み先が揮発性レジスタであろうと不揮発性レジスタであろうと、常に WRENB コマンドを使用します。WRENV コマンドは、WRARG コマンドに使えません。
Write Register (WRREG 01h) コマンドを使用して ステータスおよびコンフィギュレーションレジスタを変更する場合、いかなるアドレスも取りません。従って、WRENV コマンドは、揮発性のステータスおよびコンフィギュレーションレジスタを変更するために使用されなければなりません。WRENV コマンドが使われるのは、この場合のみです。
